三つ巴のデザルグの定理

 定理  一つの二次曲線上にない 6点 A, B, C, D, E, F に対して
AB と DE の交点を P, BC と EF の交点を Q, CD と FA の交点を R とするとき, 次の6つの条件は同値である。
(i) AD, BE, CF は一点で交わる。
(ii) AQ, ER, CP は一点で交わる。
(iii) DQ, BR, FP は一点で交わる。
(iv) AC, DF, PQ は一点で交わる。
(v) AE, BD, QR は一点で交わる。
(vi) CE, BF, PR は一点で交わる。
このとき, (i), (ii), (iii) の交点は一直線上にある。

定理の仮定より, P, Q, R は一直線上にはありません。
(i) (または (ii), (iii))の条件が成り立てば, ⊿ACE と⊿DFB (または ⊿ACE と⊿QPR, ⊿DFB と⊿QPR)に対するデザルグの定理により,
(iv), (v), (vi) の交点が一直線上にあります。
上の定理はプリアンションの定理とその逆により, (i)-(vi)の各条件と6角形 ABCDEF の6辺に接する二次曲線が存在することが同値であることを 示すことで証明できます (例えば, (iii) は 6角形 DRFQBP に対してプリアンションの定理とその逆を適用)。
最後の主張は⊿EBR と⊿CFP にデザルグの定理を適用すれば示せます。